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導入事例 : 東京エレクトロン デバイス株式会社

背景

東京エレクトロン デバイス株式会社は、マイクロソフトの CSP(クラウドソリューションプロバイダ)プログラムにより認定されたクラウドディストリビューターです。

弊社は Microsoft Azure を中心に、パートナー各社との協業によるクラウドIoTソリューションの提供、IoTをスピーディーに開始するための『Azure IoT PoCキット』の販売、IoT初心者から上級者までを対象とした各種ハンズオントレーニングの実施など、各種支援やサポートを行っています。

東京エレクトロン デバイス Azure IoT Pocキット

これまで弊社が提供するAzureのハンズオントレーニングでは、自作のシミュレーターアプリや評価用のデバイスを使用していました。また、お客様にAzureの技術サポートを提供する中で、「物理的なデバイスを用意する前にクラウド側の構築を進めたい」「大量のデバイスを接続した場合の負荷テストを実施したい」といったお問い合わせも多く頂いておりました。

課題

Azureとデバイス間を繋ぐ「Azure IoT Hub」のサービスは、IoTのシナリオで最も良く利用される機能ですが、複数台のデバイスが接続され、デバイスから送信されるデータがあってこそ検証が成り立ちます。

そのため、Azure IoT Hubのテスト時には自作のシミュレータアプリを用意していましたが、簡単なデータを定期的に送る正常系のテストだけではなく、異常系のテストのために複雑なデータパターンを用意したり、複数台のデバイスからのデータ送信を再現したりするには、どうしても手間がかかってしまっていました。

例えば、Azure IoT Hub は、1日に処理できる最大メッセージ数がエディション(サイズ)やユニット数で決まります(IoT Hub S1エディションの場合、1ユニットで400,000メッセージ/日 など)。このメッセージ数の上限に合わせてユニット数を増やしたり、自動でスケールアップさせたりする機能を実装する事がありますが、その機能が期待通りに動作することをテストする際にも、実際に大量のデバイスを稼働させ、データを送信する必要がありました。

mockmock導入による効果

mockmock の仮想デバイスを利用する事で、物理的に大量のデバイスを用意する必要がなくなり、複数台のデバイスの接続検証や負荷テストにかかるコスト・期間を大幅に短縮できました。

また、デバイスの状態変化を再現するテストパターンの用意も、自作のシミュレータアプリでは手間がかかっていた作業でしたが、mockmockなら迅速かつ簡単に用意する事ができ、Azure IoT Hubと連動して動作するStream analytics (リアルタイム データ分析用のPaaS)のサービスやPower BI(データの可視化)のサービスなどを含めた、クラウド側全体をテストする目的でも利用できました。

東京エレクトロン デバイス Architecture

担当者からのコメント

mockmockは、まさに弊社が悩んでいたAzureの動作検証時の課題を解決するサービスでした。

また、IoTソリューションを本番環境で稼働させる前に、複数台のデバイス接続やデータ送信による負荷試験を実施したいというニーズは、これまで弊社のお客様からも多くのお問い合わせを頂いておりましたので、その課題の解決策としてmockmockをお勧めしたいと考えています。

東京エレクトロン デバイス株式会社
クラウドIoTカンパニー
エンベデッドソリューション部
茂出木 裕也 氏