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導入事例 : ブレインズテクノロジー株式会社

背景

ブレインズテクノロジー株式会社は、革新的なオープン技術で企業知の創造を支援し、機械学習技術を活用したITサービスを提供しています。その中の一つに、リアルタイム大規模データ分析基盤「Impulse」があります。「Impulse」は、企業活動に係る膨大なデータを分析することを目的として、センサーデータなどのリアルタイム処理、ビッグデータのバッチ処理、アドホッククエリ分析、機械学習による高度な分析・予測エンジンを搭載した革新的なデータ分析基盤です。

Impulse

異常検知の導入を検討している企業様に「Impulse」の魅力をより深く知ってもらうため、ハンズオンを実施しました。その際、IoTデバイスに代わって異常検知対象のデータを送るモノとして、mockmockを利用させていただきました。

課題

「Impulse」はデータ分析基盤なので、ハンズオンを実施しようとすると必ず分析対象のデータが必要になります。ハンズオン実施にあたっての一番の課題が、そのデータを出すIoTデバイスをどうするのか、という点でした。

普段はお客様からご提供いただくデータを分析しているため、IoTデバイスは社内にありません。人数分のデバイスを揃えようとするとそれなりに費用がかかります。また、ハンズオンに適した、短時間で異常検知の体験ができるようなデータを出せるデバイスを自作するのも大変な作業です。

さらに、このようなデバイスが準備できたとしても、ハンズオンでは参加者にデバイスをセットアップしていただく必要があります。そこに時間を割かれて、「Impulse」の魅力を伝える時間が十分に取れないのではないか、というのも懸念点でした。

mockmock導入による効果

ハンズオンは、以下のストーリーで実施しました。

  1. mockmockから「Impulse」に向けて正常系のデータを送る
  2. 「Impulse」で異常検知のモデルを生成する
  3. mockmockから「Impulse」に向けて異常系のデータを送る
  4. 「Impulse」で異常が検知できていることを確認する
Brains Technology Architecture

ハンズオン用のデバイス役としてmockmockを利用することにより、デバイスの準備の手間が大幅に削減されました。mockmock側の設定もすぐにできましたし、複数台のmockが同時に操作できるので、ハンズオンと同じ状況、同じ台数でのリハーサルが簡単にできました。

ハンズオンには各回50名程度の方にお集まりいただきました。ハンズオンイベントとしては大規模でしたが、大きなトラブルもなく、ほとんどの方が最後までたどり着くことができました。mockmockを利用することによって、十分なリハーサルができたこと、当日のデバイスのセットアップの時間が短縮できたことと、想定通りのデータが送れたことが成功につながったと思います。

担当者からのコメント

今回のハンズオンでは、mockmockを使うことにより、「Impulse」の魅力を十分に伝えることができました。

また、日頃の業務に関して、FA機器の不良品検出や遠隔機器の異常検知などのPoCを実施する際には、お客様からいただくデータにトラブルデータが無いため、実際の検知精度を証明しづらく、検証が滞ることもありました。

mockmockを使うと、UIから手軽に異常データを直感的に作成できるため、このような問題を解決することができ、スムーズなPoC実施が可能となりました。また、本番を想定したリアルタイムなデータ送信が行えることも、プロダクションでの利用前の運用試験において非常に助かっております。

今後も、新しい機能追加楽しみにしております!

ブレインズテクノロジー株式会社
取締役/技術責任者(CTO)
中澤 宣貴 氏