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導入事例 : TOA株式会社

背景

TOA株式会社は、各種施設の非常用放送設備や駅・空港の案内放送システム、商業施設のBGMやアナウンスの放送、 オフィスの会議用マイク、スポーツ施設やホールの音響設備などの開発・製造・販売を手掛けています。 また、防犯・監視カメラや画像センシングなど、映像・セキュリティ機器にも注力しています。

この度、放送設備の安定稼働やお客さまの業務負担軽減に貢献する保守サービス「リモートメンテナンスサービス」の提供を開始しました。 当サービスでは、機器の稼働状態を常時見える化し、異常発生時の早期の発見や原因特定を可能にします。 また、クラウド上で複数施設の設備情報を一元管理できるため、修繕計画の検討やBCP対策にも役立ちます。

TOA Summary

本システムは、現場の機器の情報を集めてLTE経由で通知する「メンテナンスユニット」と、 その情報の蓄積・管理、Webアプリケーションを提供する「クラウドシステム」により構成しています。

課題

開発したクラウドシステム (Google Cloud Platform)への負荷テストを実施するにあたり、以下の3つの課題がありました。

初めに、クラウドシステムへの接続台数です。 数百台以上のデバイス接続を目標としており容易にデバイスを用意することができませんでした。

次に、クラウドシステムへの接続経路です。 デバイスは、KDDI社提供SORACOM Air for セルラー(plan-K)のデータ通信、及びSORACOM Beamを利用してクラウドシステム連携しています。 そのため、SORACOM経由でクラウドシステムに負荷をかける必要がありました。

最後に、負荷テストの実施工数と実施タイミングです。 負荷テストには準備から実施、片付けまでを含めると工数がかかります。 負荷テストの工数短縮や、開発状況に合わせて実施したいタイミングで負荷テストを素早く実施する必要がありました。

mockmock導入による効果

twitter-share-button Architecture

Fusic様のmockmockサービスであるSORACOM Unlimitedアドバンスドオプションを利用して、 多数のデバイスからデータ送信された場合を想定した負荷テストを実施しました。

弊社のデバイスが独自仕様という事もあり、負荷テストを実施するまでの立ち上がりには苦労しましたが、 Fusic様やソラコム様の協力もあり、3つの課題(接続台数、接続経路、実施工数と実施タイミング)がある中で 計画通りに負荷テストを実施することができました。

また、負荷テストの内容として、1,000台のmockからデータ送信を数秒間に集中させてスパイクを発生させることで、 クラウドシステムのオートスケーリングの不備を発見したり、パラメータの最適化を図ることができました。

担当者からのコメント

mockmockは、気軽に使えて便利なサービスでした。

また、Fusic様もソラコム様も協力的であり、困った際には頼れる存在と感じる機会となりました。 今回の経験により、次回からはよりスムーズに負荷テストができると考えています。

TOA members

TOA株式会社
グローバル開発本部 コネクテッドビジネス部
データマネジメント課 データセンターグループのみなさま